飼育環境をコントロールし、豚のストレスと病気の発生を抑制しています。室内温度・湿度・換気・飼育密度などです。何かひとつ欠けても、豚にとっては大きなストレスとなってしまうため、細心の注意を払っています。特に、子豚舎と肥育舎においては群で飼育するので、飼育頭数に余裕を持った飼育を心掛けています。
豚からのSOSをいち早くキャッチすることで、回復が早くなり、健やかな豚を出荷することができます。豚はとてもデリケートな生き物です。1日1回では見逃してしまうことがあるため、2回を徹底しています。このほか、専属獣医師に月2回定期訪問していただき、飼育のアドバイスや効果的なワクチン接種をお願いしています。
とうもろこし・玄米・キャッサバ・さつまいもを主体とした穀類を77%配合し、脂肪分は、大豆油かす・なたね油かすといった植物性のみの飼料を与えています。ここに、海藻粉末・強化したビタミンEを加えています。海藻粉末を加えることで、豚の免疫抵抗力の向上、余分な脂肪をつけずにうま味のあるキメの細かい肉質になります。また、ビタミンEは、肉の酸化を防ぎ鮮度を保ちます。
衛生管理区域に入る場合、防護服の着用や車両の消毒等、徹底した衛生管理を行います。長靴においては、豚舎を移動する度に踏み込み槽での消毒を義務付けています。また、専門業者によるネズミの駆除も定期的に行っています。養豚場などの現場では、飼料がふんだんにある環境なのでネズミが繁殖しやすくなっています。ネズミは病原菌を媒介するためきちんとした防除を徹底しています。